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みんなの人生ピカっとのぞき見! Vol. 03

地元愛×遠距離恋愛のモヤモヤ! “地元・青森ファースト”を掲げながら、仕事も恋愛もマイペースに

生まれ育った青森を愛してやまないIさん。他県へ進学しても、転職のために上京しても、“自分が帰る場所はココ”と常に郷土への思いを抱えながら生きてきました。そんな中、東京に住む恋人との遠距離交際がスタート。かけがえのない故郷とパートナーシップ、彼女はどちらも大切にしたいのです。

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PROFILE

I.Sさん

36歳

秋田にある美術系の短大を卒業後、地元の青森に戻り事務の仕事に就く。次第にクリエイティブ職への憧れが生まれ、20代半ばに転職し東京へ。アプリ制作会社に1年強、コンテンツ制作会社に6年間勤務。2022年7月、青森にUターンし、現在はフリーランスの編集者・ライターとして働く傍ら、青森市の移住コーディネーターとしても活動。仕事を通じて知り合った東京在住の男性と、遠距離で交際を続けて2年が経つ。趣味は音声メディアを聴くこと。

離れてみて改めて感じた、
地元・青森の居心地のよさ

東京で7年間ほど働いた後、地元・青森へのUターン移住を決めた理由を教えてください。

上京を決めたときから、“いつか青森に戻ろう”と思っていました。短大を卒業して、青森で事務の仕事をしながら“作る仕事をしたいなぁ”と思っていたんですけど、青森には制作系の仕事が少なくて。しかも私は未経験だったので、“1回東京に出よう”と上京したんです。東京は“経験を積んで独り立ちするための修業の場”という認識でした。自分の仕事に納得がいくまでは東京で頑張ろうと思っていて、それでも2~3ヵ月に1回は青森に帰っていました。そうしたらコロナ禍で帰省できなくなってしまって、“あ、青森に帰れないってこんなにつらいんだ……”と痛感したんですね。それで青森にUターンする時期を早めることにしました。青森でリモート勤務ができないかな、とか、青森の制作会社に転職できないかな、とか、いろいろ道を探している中で、総務省が実施する「地域おこし協力隊」という制度を、青森市も活用していることを知ったんです。“これなら青森に帰れる!”と思いました。

もともと、東京での修業を終えたら、青森に戻るつもりだったんですね。「地域おこし協力隊」にはどういう経緯で参加することになったのですか?活動内容も知りたいです。

知人に誘ってもらって、青森市主催の「移住体験」に参加しました。実家は中泊町で、青森市とはエリアが違うんです。そのときに案内してくださった青森市役所の方々がとても楽しそうだったので、“あ、いいなぁ!”って思いました。ちょうど地域おこし協力隊の募集をしていたので、タイミングがよかったです。青森に戻ったらフリーランスで制作の仕事をしたいと思っていたんですが、人のつながりがなかったので、その土台作りのためにもいいと思って応募しました。活動内容は青森市への移住促進がミッションで、いろいろあります。私が担当していたのは、青森市がやっているワーケーションや移住体験のアテンドですね。東京で開催される「移住フェア」のスタッフ、SNSの発信、青森市に移住した方の交流会主催、などなど、みんなでいろいろやっていました。でも、在籍期間は最大3年間という規定がありまして。私は今年の3月で終了して、4月からは青森市からの委託を受けて「移住コーディネーター」という肩書で、ほぼ同じ業務をしています。私は青森が好きで戻っているので、青森に興味を持ってくれる方を案内するのはやっぱりやりがいを感じますね。いろいろな方とお話するのも面白いです。

青森を離れたことで、より青森愛が強まったのでしょうか。

確かに、それはあると思います。青森はのんびりしていて本当に楽しいんですよ。生まれも育ちも青森で慣れ親しんでいることもあって、居心地がいいですね。「気持ちいい」「心地いい」「リラックスして落ち着く」ということを津軽弁(青森県の津軽地方で話されている方言)で「あずましい」って言うんですけど。まさに、あずましいです。

青森↔東京の遠距離交際。
2人で擦り合わせたコミュニケーションの形

現在、交際中のパートナーのお話を聞かせてください。

知り合ったのは東京の制作会社で働いていたときで、青森にUターンしてから付き合い始めて、丸2年になります。移住フェアのスタッフとして東京に出張したときに、連絡して2人で食事に行って、そこから距離が縮まって、お付き合いが始まりました。今は月に1~2回のペースで、お互いの家に何日間か滞在しています。私が東京に行くことの方が多いですね。

最初から遠距離交際だったんですね。不安はなかったですか?

私は特になかったです。でも彼は、“恋人は近くにいてほしい”というタイプなので、最初は彼なりにいろいろ頑張って、気持ちに折り合いをつけていたみたいですね。葛藤もすごくあったみたいですけど、もうだいぶ慣れたそうです。

ただ結婚に対しては、私と彼で温度差がありますね。私は勢いで結婚してもいいんじゃないかなと思うのですが、彼は「じっくり考えたい」と。彼は、同棲をしたりして、お互いのことをもっともっと知ってから、確実に進めていきたいと思っているんです。

Iさんは大らかで物事をあまり気にしないタイプ、彼は繊細でいろいろなことを気にするタイプなんですね。彼が慎重なのは責任感の強さもあると思います。

そうかもしれませんね。お互いに36歳で、「これから先もずっと一緒にいたいね」という気持ちは共有しているのですが……。この先の不安がゼロになることはないし、突発的に起こることは予想ができないので、“リスクばかり考えずに、とりあえず結婚してみればいいじゃん”と思うんですけどね(笑)。

リスクを少しでもつぶして結婚に向かいたい彼に対して、“いつになるかなあ……?”という不安は正直あります。そのことは彼に伝えていますけど、意思は変わらず、ですね。石橋を叩いて渡るタイプの彼とどうしたら分かり合えるか、そこは今も模索しています。

もともとの性格も関係しますよね。直接会える機会が少ないと思いますが、衝突やすれ違いがあったときはどう擦り合わせているのでしょうか?

大きな喧嘩をした記憶はないんですけど、多少はありますね。だいたいは私から謝りますが、そうでない場合も彼が優しく話しかけてくれるので、自分の気持ちが落ち着いたときに「さっきはごめんね」と自然に仲直りできています。

付き合い始めの頃は、離れている分コミュニケーションをもっと取れたらいいなと思って、毎晩2時間くらい電話をしていたんですよ。私はもっと話したかったんですけど、彼が「疲れるから毎日電話はできない」って。今は、彼の退勤後、家まで歩いて帰る時間に電話して、家に着いたら切る、ということにしています。そうやって、お互いが無理せず取れる時間の中で、いろいろなことを少しずつ擦り合わせながらやっていますね。

目指すは、青森と東京の二拠点生活。
先のことは、考え過ぎず、心配し過ぎず

Iさんのこれからの展望や、考えていることがあったら聞かせてください。

青森と東京の二拠点生活をしたいとずっと思っていて、彼にもそれを伝えています。ひと月のなかで、青森で2週間、東京で2週間、半分ずつ過ごす、それを繰り返したくて。青森の比重は減らしたくないんですよ。住んでいないと感じられないことがいっぱいあるので、私にとって青森での生活は優先度が高いです。

青森市の移住コーディネーターの仕事は1年更新で、「来年度も続けませんか」とお話をいただいています。その先はどうなるか分からないのですが……。編集者やライターの仕事は、ほとんどが場所を問わないリモートでの作業を前提としたもので、文章を書いたり、編集業務をしてみたり、webメディアの進行管理をしたり。青森でもお仕事をいただいていて、人や店を取材しています。これからも続けていきたいです。

お仕事以外のライフイベントとして、遠距離交際中の彼との結婚、出産を想像することはありますか?

想像しますし、彼との会話の中でも出ていて、「青森で子育てされたら寂しい」と言われています。彼も一緒に青森で暮らせたらいいなと思うんですけど、リモートワークができない彼の仕事的に、それは難しいので。そしたら、私が東京に住むのだろうか……?でも、私の実家も近いし、子育てこそ青森でしたいと思うんですけどね……、悩ましいです。まあ、そのときがきたら考えようと思っています。

これから40代に向けて、こういうふうになりたい、こういうふうに暮らしたい、とイメージしていることがあったら聞かせてください。

明確なロールモデルはいないんですけど、“青森にいたい!”という気持ちはありますね。私よりも青森を好きな人はいっぱいいて、そういう人を見ると“私はまだまだだなぁ”と思いつつ、“青森愛は負けないよ!”って思っています。それ以外はあまりないかも。あとは、ざっくりですけど、彼と楽しく暮らせて、彼も幸せだといいなと思いますね。

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