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みんなの人生ピカっとのぞき見! Vol. 30

10代×新社会人のモヤモヤ! 「今の自分に合った働き方を選びたい」19歳の進路選択とは?

「早く社会に出て働きたい」という思いから、経済的な自立を意識して商業高校への進学を選んだKさん。就職活動では第一志望に落ち、第二志望だった現在の会社へ。悔しさや焦りを抱えた経験を乗り越え、19歳で社会人としての一歩を踏み出しました。働く中で少しずつ変わってきた意識と、当時の選択をどう振り返っているのかを、等身大の言葉で語ってもらいました。

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PROFILE

K.Mさん

19歳

愛知県在住。3人姉妹の真ん中。商業高校を卒業後、地元の会社に就職し、社会人1年目。総務部でバックオフィス業務を担当している。ここ1年ほどはゲームにハマっており、毎日少しずつ進めながらクリアしていくのが日課。休日は、会社の同期とおそろいのコーディネートでホテルのアフタヌーンティーに出かけるのが楽しみ。

早く社会に出て働きたい!
進学は就職サポートが手厚い商業高校へ

高校は、商業高校に進まれたと伺いました。きっかけや理由について教えてください。

実は、父も姉も商業高校の出身なんです。身近で姉が商業高校に通っている姿を見ていたので、普通科以外の進路があることは、早い段階から自然と知っていました。姉からは、どんな資格が取れて、それが将来どんな場面で役立つのか、詳しい話を聞いていましたし、父からも「この学校なら、こういう資格が取れるよ」と具体的なアドバイスをもらっていました。

最終的に姉と同じ商業高校へ進学したんですが、決め手となったのは、学校のサポート体制の手厚さです。先生方が放課後に就職活動に関する補習をしてくれたり、資格取得のために時間を割いて指導してくれたりという点に安心感がありました。実際に資格取得率や就職率も高く、“ここなら社会に出る準備がしっかりできる”と思えたことが、進学を後押ししました。

普通科の高校へ進学し、大学へ進んでから将来を考えるという選択肢もありましたか。

もともと早く社会に出たいという気持ちが強かったんです。特別にやりたいことがあったわけでも、明確な将来の目標があったわけではありませんでした。だから、普通科に進学して大学へ行き、その間にやりたいことを探すよりも、高校卒業後すぐに働ける道の方が、私には魅力的に感じていました。また、姉が働いている姿を見ていたことも大きかったと思います。働くって大変そうだなと思う一方で、姉からは「高校から就職してよかったよ」という話も聞いていました。お給料をいただいて、社会の一員として責任感を持って働く。その経験を早い段階で積めることは、自分にとって理想でした。やりたいことが必ず見つかるという保証がない中で、時間とお金をかけて大学に進学するよりも、まずは就職するという選択の方が、自分の考え方や性格には合っていると感じていました。

やりたいことがないことに不安や焦りはありませんでしたか。

正直、あまりありませんでした。進路を考えるとき、夢や目標がある前提で話が進みがちですが、私自身はそこに強くこだわっていなくて、“生きていれば、そのうち見つかるかもしれないし、今すぐ決めなくてもいいかな”という感覚でした。資格取得や就職に向けたサポート体制が整っている点も含め、商業高校は、私にとってはベストな選択だったと思います。

商業高校では具体的にどんなことを学びましたか。

私が通っていた学校では、卒業後に就職する生徒が全体の約8割を占めていました。そのため、授業も就職を目指す生徒と進学を目指す生徒に分かれて行われており、就職組の授業は実務を意識した内容が多かったです。簿記や情報処理など、社会人になってからすぐに役立つ授業が中心なのもよかったです。少しでも就職に有利になればと考え、簿記や情報処理の資格も取得しました。

すごく実践的なことを学べるんですね。

そうなんです。就職を希望する生徒の中でも、事務系や工場系など進路の方向性ごとに分かれ、それぞれに合った先生や外部の方から話を聞く機会もありました。仕事内容や働き方について、進路ごとに具体的な説明を受けられたことで、仕事をイメージしやすかったです。さらに、すでに働いている卒業生のOBやOGから話を聞く機会もありました。実際の仕事内容や職場の雰囲気について、体験談を交えて話してもらえるため、働くことがより身近に感じられましたね。

第一志望の不合格を経て、次の選択へ 
自分に合う就職先を見つけるまで

就職へのサポートや資格取得を目指せる環境が整っていたことは、商業高校ならではですね。実際の就職活動はいかがでしたか。

商業高校の就職活動は、大学生のように同時に何社も受ける形ではなくて、1社ずつ面接を受けていく流れでした。内定をいただいた場合は、基本的に辞退はできません。だからこそ、応募する前に、しっかり考える必要がありました。

就職活動は、まずタブレットで求人票を見て就職先を探すところから始めました。気になる会社があれば進路指導の先生に相談して、OBやOGがどんな雰囲気で働いているのかを教えてもらいました。先生たちは、日頃から企業とやりとりをしていて、実際に挨拶に行っていることもあるので、「この会社はいいと思うよ」といった形でアドバイスをもらえるのも心強かったです。

最初に面接を受けに行った第一志望の会社は、どんなところに魅力を感じて志望したのでしょうか。

最初に受けたのは、これまでうちの高校から卒業生が入ったことはなかった会社でした。ただ、待遇面もよくて、自分が取ってきた資格も生かせそうだなと思ったんです。それに、有名な会社だったというのも、正直なところ大きかったと思います。ただ、面接では緊張しすぎてしまって、途中で言葉が飛んでしまうことも……。結果的には、不合格でした。

不合格という結果を受けたときはどうでしたか。

友達が次々と就職先を決めていく中で、正直、悲しかったですし、不安もありました。母に相談したら、「落ちたことを悩み続けるより、次に進んだ方がいいよね」という話になって、たしかにその通りだなと思えたんです。

学校でも、先生がすぐに次の選択肢を示してくれました。それが今の会社です。「卒業生もいるし、最初に入った人が今も辞めずに働いているから、いい会社だと思うよ」と薦めてもらいました。そこから、履歴書を書き直して、先生に何度も添削してもらって、面接の練習もしました。私自身も“こんなに手厚く先生からサポートしてもらっているのだから、次は大丈夫!”と思えるように。気持ちを切り替えるのは簡単ではなかったですが、周りに支えてもらいながら、次に進むことができたと思います。

万全の準備をして挑めたんですね。2社目となる、今の会社の面接の手応えはいかがでしたか。

面接は、社長を含めて3人の方がいて、時間は2時間ほどでしたが、いわゆる面接というより、雑談に近い雰囲気でした。志望理由を深く聞かれることはなくて、休日の過ごし方や、作文に書いた内容について話すことが多かったです。どちらかというと、スキルよりも人柄を見られていたのかもしれません。最初は緊張していましたが、話しているうちにだんだんリラックスしてきて、自然に受け答えできるようになっていましたね。面接が終わる頃には、“こういう会社で働けたらうれしいな”と思う自分がいました。

1社目に落ちたとき、先生から「縁がある会社は、ちゃんと別にあるよ」と励ましていただいたのですが、今振り返ると、本当にその通りだったなと思います。

新社会人として経験を重ねながら 
仕事もプライベートも充実した日々

実際に社会人になって働き始め、これまでに大変だと思ったことや、戸惑ったことはありましたか。

まだ入社して1年に満たないので、大きなトラブルを経験したわけではないのですが、最初は戸惑うこともありました。

私が入社したとき、前任の方から業務を引き継げた期間が1ヵ月ほどしかなくて、その方が担当していた仕事の全体像を、周囲の人も細かく把握していない状況だったんです。資料や過去のメールは残っていましたが、それだけでは分からないことも多くて、実際に手を動かしながら、少しずつ理解していくしかありませんでした。それでも、周りの皆さんが声をかけてくれたり、相談に乗ってくれたりして、サポートしてもらえたおかげで、なんとかやってこられたと思っています。

社会人は学生とは違うと実感する瞬間はありましたか。

自分で稼いだお金で、自分や家族のために使えるようになったことは、社会人になった実感のひとつです。初任給で自分の財布を買い、ボーナスでは母が欲しがっていた掃除機をプレゼントしました。

今後、仕事を通して身につけたいスキルや、目指したい社会人としての姿はありますか。

今は、上司のような社会人になりたいと思っています。分からないことがあると、いつも丁寧に教えてもらっていて、日々の仕事の中でも、周りの方には本当に助けてもらっています。小さなことでも相談できますし、社長に提出する資料も、毎回きちんと目を通してくださいます。自分がよくしてもらっている分、次に入ってくる後輩にも、同じように接してあげたいなと感じるようになりました。もし手ごわい後輩だったら、“ランチ一緒にどう?”って声をかけて、仲良くなることから関係性を築きたいですね。

今改めて振り返ってみて、自分のこれまでの進路や選択についてどう感じていますか。

入社してからは、周りの先輩たちの姿を見るうちに、“自分ももっと頑張りたいな”と自然に思えるようになりました。高校時代はどちらかというと消極的なタイプだったので、少しずつですが、自分なりに前に進めているのかなと感じています。

第一志望の会社に落ちたときはショックでしたが、今はこの会社で働けて本当によかったと思っています。振り返ってみると、これまでの選択は、どれも間違いではなかった。そう感じています。

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