結婚×キャリアのモヤモヤ! 婚活を経験し、37歳で入籍。振り返って気付く“結婚観”は?
結婚を見据えて同居した相手との別れを経験。その直後、職場の先輩からの勧めで婚活を開始したMさん。当初は婚活パーティーに抵抗を感じていたものの、運命の人と出会い、半年後には入籍しました。37歳というタイミングでの結婚を「ベストだった」と言い切るMさん。自分の決断に自信を持ち、現在のパートナーとよい関係を築けている理由とは――。
PROFILE
Mさん
37歳
千葉県出身。学生時代のアメリカ留学や51ヵ国を巡る旅など、海外への強い関心を持つ。新卒で大手人材企業のグループ会社に入社し、人事研修や海外スタートアップへの投資業務に約9年間従事。現在は教育研修企業の人事コンサルタントとして勤務。37歳で婚活を開始し、現在のパートナーと出会う。交際開始から半年で結婚し、“戦友”のような夫婦関係を築いている。

30代前半まで結婚願望なし
甥の誕生が結婚を考えるきっかけに
半年間の婚活期間を経て、37歳で入籍されたそうですね。それまで、結婚についてどのように考えていましたか。
昔からなんとなく“39歳くらいまでには結婚するのかな”と思ってはいました。ただ、20代は仕事で任されることが増え、キャリアの可能性や人との出会いも広がっていた時期だったので、結婚について深く考えることはほとんどなかったですね。意識し始めたのは、周囲でも結婚の話を聞くようになった30代前半からです。中でも大きかったのが、兄に子ども(甥)が生まれたことでした。生まれたばかりの頃はそこまで実感がなかったのですが、成長して言葉を覚え、少しずつ意思疎通ができるようになるにつれて、急に“可愛いな”と感じるようになって。そこから、“結婚して子どもがいる人生もいいな”と思うようになりました。
甥っ子さんの誕生が、結婚を意識するきっかけになったのですね。 そこから、結婚に向けて具体的に動き出すことになった背景には、どんな出来事があったのでしょうか。
実は、今の妻と出会う前にも、結婚を前提にお付き合いしていた方がいたんです。1年ほど交際したあと、半年間の期間限定で同居をしてみました。すると、生活習慣や価値観のズレが少しずつ見えてきて、これまで気付かなかった違和感が出てきたんです。特に大きかったのが、“お互いが無言でいる状態でも、ともに居心地よく過ごせるか”という点でした。それまでは意識していなかったのですが、一緒に暮らしてみて初めて、自分にとってはかなり重要なポイントなんだと気付いたんです。残念ながら当時の相手とはそこが合わず、最終的には別れることになりました。
その後はしばらく1人暮らしを満喫し、“結婚はもういいかな”と思っていたのですが、ある飲み会で会社の先輩から「37歳になると急にモテなくなるぞ」と言われまして(笑)。ちょうど37歳の誕生日まであと3ヵ月というタイミングだったこともあり、“期限”が具体的に見えたことで一気に気持ちが動き、婚活を始めることにしたんです。
抵抗感のあった婚活パーティー
参加してみると印象が変化
婚活はどのように進めたのですか?
先輩からは「婚活パーティーが効率的だよ」と勧められました。正直、当時は婚活に対してあまりよいイメージがなく、少し抵抗がありました。でも、信頼している先輩の言葉だったので試してみることにしたんです。
結果的には、2つの婚活パーティーに参加しました。実際に行ってみると印象は大きく変わりましたね。システムがとても合理的で、一定時間ごとに席を移動しながら複数の方と話せる仕組みになっていて、“なるほど、短時間でも色んな人と話しやすい構造になっていていいな”と感じました。普段の生活では出会えないような方の人生観や価値観を聞けるのも、人材系の仕事をしていることもあって、面白かったです。
結果的には、とてもポジティブに婚活を楽しまれたんですね。現在のパートナーさんとも婚活パーティーで知り合ったのですか?
はい。妻とは最初に参加した婚活パーティーで出会いました。第一印象がよかったですし、何より一緒にいて自然体でいられたんです。以前の同居経験から“お互いに無言で過ごしていても、気を遣わずにいられるか”はかなり重視していたのですが、その点でも妻とはすごくフィットしました。相手も同じように感じてくれていたようで、ほどなく交際がスタートし、同居はせずに半年後には入籍することになりました。
結果的に婚活期間は短かったですが、多くの人と出会ったことで、自分が何を大切にしているのかが明確になりましたし、“婚活をしてよかった”と素直に思えています。むしろ、“こんなに素敵な人と出会えるなら、もっと早く婚活パーティーに行っておけばよかったな”と少し悔やんでいるくらいです(笑)。
今回、同居期間を設けずに結婚をされていますよね。なぜ同居をせずに、結婚を決断することができたのでしょうか。
入籍前に、パートナーとのすり合わせを徹底的にできたことがよかったのだと思います。とはいえ、ただ漠然と話し合いをするのではなく、カップルの話し合いをサポートしてくれるアプリを活用しました。妊活や子ども、お金、キャリアなどのテーマについて、2人それぞれにアンケートが届き、回答すると結果が可視化されます。その内容をもとに対話を深めていく仕組みです。プロポーズ前にこのサービスを使ってしっかり話し合ったことで、お互いの人生の方向性が一致していることを確認できたんです。このことも入籍を決意する後押しになった気がします。
話し合いを重ねてたどり着いた
“結婚相手は戦友”という境地
デジタルサービスも活用しながら、認識合わせを丁寧に進められたんですね。実際に、すり合わせが必要だったテーマにはどんなものがありましたか?
一つ目は“子ども”についてです。僕は、“子どもがいる人生はきっといいだろうな”という感覚を持っていました。一方で妻は当初、そこまで強いこだわりはなかったんです。ですが話し合いを重ねるうちに、彼女も少しずつ子どもを持つことに前向きになってくれました。大きな後押しになったのが、先のアプリにあった“妊娠したら出生前診断を受けるか”という質問です。僕も妻も同い年の37歳で、一般的には高齢出産といわれる年齢です。その質問に対しては2人とも“受ける”で一致し、それが妻の不安を和らげることにもつながりました。事前にここまで踏み込んで話し合っておくことの大切さを、改めて実感しましたね。
子どもを持つ方針が固まったことで、その後の動きもスムーズでした。不妊治療の可能性について検討したり、妊活や通院では女性側の負担が大きくなりやすいことを踏まえて、妻の勤務地に近いエリアで住まいを探したり。また、子どもの人数が定まるまでは様子を見るという意味で、持ち家ではなく賃貸を選ぶなど、具体的な判断も迷わずに進められました。
そこまで細かい部分まで入籍前に話し合われていたのですね。その他にも、まだすり合わせが必要な部分はありましたか?
二つ目は“キャリア”についてです。実は婚活をする以前からの話ですが、所属する会社が新たな方針としてグローバル展開を進める中で、僕自身にも海外駐在をする可能性が出ていました。ですので、プロポーズの前にその可能性があることを正直に打ち明けたんです。妻は、理解を示してくれつつも、前のめりで賛成という感じでもないという反応。自分のキャリアを中断して海外に帯同することへの抵抗感、海外での出産に対する不安……当然ですよね。僕自身も、婚活を経て結婚と子育てを見据えるようになってからは、“今は家庭を優先したい”という気持ちが強くなっていました。話し合いの末に、キャリアよりも“妊活”を最優先事項とし、海外駐在の話は保留という形になりました。
今の話は僕自身のキャリアについてでしたが、妻自身も、外資系企業で人事として働いています。この先、今の会社でなくとも、場合によっては会社勤めという形にこだわらずとも、仕事は続けていきたいという思いが強いんです。さらに、大学に通って学び直したい、という意欲も見せています。そういう妻の姿勢はすごくいいなと思いますし、僕もできる限り支えていきたいと思っています。
結婚する時期について、どのようなお考えをお持ちですか?
最初にもお話しした通り、20代から30代前半にかけては、仕事で挑戦したいことが山ほどあって、それをやり切るまでは結婚のことまで考えられませんでした。でもこの年になって、ようやく“自分の挑戦はひとまずやり切った”と思える納得感が生まれて、初めて結婚を現実的に考えられるようになったんです。それに、30代後半になると、1人旅などの趣味や“自分を楽しませる活動”も一通りやってみて、だんだん“1人でできることはやり尽くしたかも”と感じるようになりました。その感覚が、自分1人の幸せを追いかける段階から、結婚や子育てといった“次のステップ”へ進もうと思えた理由の一つです。
タイミングは本当に人それぞれだと思いますが、僕にとっては37歳が一番自然で、ベストな時期だった。そう思えるので、後悔はありません。
今後、パートナーさんとどのような家庭や関係性を築いていきたいですか?
僕にとって妻は家庭のパートナーであるだけでなく、人生のアップダウンを共に乗り越えていく“戦友”のような存在です。お互いがお互いを、人生の運命共同体として扱い、常に対等な“対話”を通じて最適解を探っていきたいですね。