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みんなの人生ピカっとのぞき見! Vol. 22

遠距離恋愛×結婚のモヤモヤ! “2人で一緒にいること”を大切にしたワークライフバランス

大学時代からの恋人と、5年間の遠距離恋愛を経て2023年に入籍したYさん。結婚を機に埼玉から妻の地元・岡山へ移り住み、東京の会社に籍を置きながらフルリモートで働いています。“2人で一緒にいること”を選んだその背景には、やりたい仕事への思い、離れていたからこそ生まれたすれ違いの経験、そして何度も言葉を交わし合いながら育ててきたお二人の関係性がありました。

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PROFILE

Y.Aさん

29歳

兵庫県出身。高校卒業後、香川の大学に進学。大学ではギターアンサンブル部に所属し、2年生のときに新入生で入部した現在の妻と出会う。大学卒業後は通信系の企業に就職して高知支店に配属。3年間勤務した後、東京支社へ異動となり、埼玉へ転居。2023年の結婚を機に、妻の地元である倉敷市で2人暮らしを始め、現在はフルリモート勤務で、通信機器の補償サービスにまつわる戦略企画を担当。保育士の妻と共働きをしている。

遠距離により生まれた“バッファ期間” 
だからこそ深く話し合える関係に

お2人の出会いは、大学のギターアンサンブル部だと伺いました。

僕が大学2年生のときに、1年生の彼女が入部してきたんですよ。新入生の勧誘を2年生がするのが恒例で、“いっぱい1年生を入れるぞ!”という気持ちで頑張って、その年は20人以上の新入生が入部したと思います。そういうこともあって1年生とのやりとりが多かったので、自然と交流を深めた感じですね。彼女が4月に入部して、7月には付き合っていました。気が合ったのもあって、展開が早かったですね(笑)。

大学2年生のときからお付き合いをされているんですね。

はい、でも実は僕たちには“バッファ期間”があって。大学時代に3年間付き合った後、僕が全国転勤がある企業に就職して、高知配属になったんです。彼女は地元の岡山で働きたいと言っていたので、一緒に岡山で働くという選択肢もありましたが、一旦、自分が本当にやりたいと思う仕事に集中して就職活動をした結果ですね。もちろん彼女のことも考えてはいましたが、“なんとかなる”という気持ちで、自分の意思で全国転勤のある企業を選びました。そうしたら高知と岡山で遠距離になって1年後くらいに僕が振られたんです。妻は小学生の頃からの“幼稚園の先生になりたい”という夢をかなえて、倉敷の幼稚園に就職が決まったタイミングでした。幼稚園教諭は公務員なので、土地を転々とできないんですよね。全国転勤の会社に勤める僕との将来のイメージがつかなかったんだと思います。僕はいろんなところに住んだけど、どこに住んでも生活は変わらないし、どこにいても楽しいと思えるタイプなんです。だから、“地元にいたい”という彼女に対しても、「どこでも楽しく生きていけるから、大丈夫だよ!」って楽観的だったんですけど、そこはやっぱり考え方のギャップがあったようですね。

“バッファ期間”ということは、また恋人関係に戻ったんですね。

半年後に、彼女から“また戻りたい”って連絡があったんです。彼女も離れて気づくことがあったんでしょうか。僕もそのときはまだ彼女への気持ちが残っていて。連絡が来たときにすっと、復縁に気持ちが向かいました。その別れた期間があったからこそ、改めて“好きだったんだな”っていう気持ちに気付きましたね。だから、関係が戻ったときには、“ああ、もう結婚だな”って思いました。そこから、2人で将来の話を具体的にするようになりました。

“バッファ期間”が、2人の絆をさらに深めるきっかけになったのでしょうか。

そうですね。でも実は最初から、僕の中では将来のプランがあって。僕が勤務している会社は3年ごとに異動するのですが、高知の次は東京本社に勤務すると予想していたので、異動して落ち着いたらプロポーズしようと決めていたんです。彼女とのことを真剣に考えていたからこそ、軽はずみに“結婚”という言葉を口にできなかっただけなのですが、そのせいで、(復縁前のお付き合いでは)彼女を不安にさせてしまったんだと思います。

フルリモート制度の活用で 
夫婦それぞれの仕事を続けられた

結婚を決めてから、パートナーさんの懸念点でもあった“遠距離になることへの不安”は解決されたのでしょうか?

いや、地元で働くことを希望している妻と、今の会社でもっと経験を積みたい自分とで、まだ考え方のすれ違いはありましたね。そんなときにちょうど東京に異動になり、そのタイミングで会社にフルリモート制度が導入されたんです。“これはもう使うしかない!”と。ただ、一度は東京本社でオフィス勤務してみたかったので、1年間東京で働いてから結婚しました。その後フルリモート勤務に切り替えて、岡山の倉敷に引っ越してきたんです。僕は東京本社でしかできない仕事をやりたい、妻は家族の近くで保育士の仕事がしたい、お互いにとってウィンウィンな状態に落ち着いたので、結果的にはよかったですね。

Yさんは基本的に自宅勤務ですよね。2人一緒に暮らし始めて、いかがでしたか?

別に喧嘩もなく、する〜っと。気付いたら普通に一緒に住んでいる、という感じでしたね(笑)。よく、“一緒に住むと細々とした不満が積み重なっていく”といわれているじゃないですか。僕は、そういうことは絶対にあると理解した上で、一緒に住み始めています。お互いに生きてきた人生が違うし、人によっても考え方が違うから、いちいち細かいことを気にしても仕方がない。赤の他人と一緒に住むわけなので、そこは割り切っています。だから、小競り合いはありますけど、大喧嘩は付き合ってから1回もないですね。怒鳴り合いもしたことがないです。

それまで縁のなかった土地で新しい生活を始めることに、不安はなかったですか?

特にはなかったですね。僕、どこへでも1人で行けるタイプなんです。学生時代はバックパッカーで、1人であちこち行っていました。今までに、兵庫、香川、高知、埼玉と住んでみたけど、僕的にはあまり変わらなくて、どこに住んでもだいたい楽しいなって思うんですよ。だから倉敷に住むことにもそれほど不安はなかったです。

人とのつながりを大切にしていれば 
自分がどこにいても“なんとかなる!”

Yさんの“どこにいても楽しく暮らしていける”というマインドはどうやって培われたのでしょうか?

経験だと思いますね。香川の大学に入学したときも、友達が1人もいなかったんですよ。そこから学校の授業や部活を通じてコミュニティができてきて、最終的に“あ、香川っていいところだな”っていう自分の中の成功体験につながったというか。その後、就職して住むことになった高知でも、同じような経験ができたんですよね。まったく知らない土地だったけど、会社の人のつながりで会社以外の人とどんどんつながったんです。“これはどこに行ってもいい感じに楽しく生きていけるな”って自分の中で成功例を持てたので、東京本社にも特に不安なく行けましたし、倉敷にも不安なく引っ越せたんだと思います。

経験が自信につながっているんですね。Yさんが人生の岐路で決断するとき、大切にしていることも教えてください。

自分が決断するときは、逆算思考というか、安全思考で選びがちなんですよ。高校生のときの文系と理系の選択も、“進路変更に融通が利くと言われている、理系を選んでおこう”という思考でしたし。大学は工学部で、電子情報学科というプログラミング系の学科だったんですけど、“今この分野が必要とされているから、専門的に学んでみよう”という思考でした。先を読んで、自分が一番マッチしそうな選択をしていますね。安全の中でチャレンジしています(笑)。

フルリモート勤務を始めて3年目、率直な感想は?

新卒から3年間フル出社で働いていたので、最初は戸惑いましたけど、慣れますね。でも、いきなりフルリモート勤務だったら絶対にできていないと思います。やっぱり、仕事って人間関係が土台にあってできることだと思うんですよ。人間関係もスキルも不十分なまま、リモートで勤務するのはけっこう厳しいんじゃないかなって個人的に思いますね。僕はその気持ちがあったから、東京本社で1年間、オフィス勤務しました。仕事だけじゃなくて、生活の充実を考えたときに人間関係は大事だなと思うんです。

何事も人と人との信頼関係が大切なんですね。では、これからの働き方、暮らし方について、考えていることを聞かせてください。

一応、全国転勤のある会社なんですけど、基本、どこに異動してもリモート勤務ができるんです。例えば、九州に異動になっても、倉敷に住みながら月に1回九州に出社する、という感じです。とはいえ、営業職だと対面業務が主なので、オフィス勤務が必須。だから、家をいつ、どこに買うのか、建てるのか、そこが僕らの悩みポイントですね。

それから「子どもは欲しいね」って話もしています。同じ部署には、子育てしながら働いている人もいるんです。会議中に赤ちゃんの泣き声が聞こえることもよくありますし、お子さんの声で会議の声が聞こえないときもありますよ。そういうことに対して会社は寛容なんです。子育てをしながら同じ仕事をしていると思ったら、すごいですよね。

あとはもう、“流れ”ですね。これまでもいろいろ悩むことはあったんですけど、“なるようになるんだな”というのはすごく感じていて。これからどこでどうやって生きていくのか、見えていない部分はあるんですけど、今までいろんな場所や環境でなんとかやってきたから、そこに対して不安はない。ここから先のことは、考えても分からないことが多いですし。決断をするときは逆算思考ではあるんですけど、将来に関しては無理に先を読もうとするのではなく、“なんとかなる!”って思って、柔軟に構えていくのがいいんじゃないかなと思っています。

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