文系理系どうやって決めた?数学が「得意」だから?数学が「好き」だから?
この記事は大学生を中心とした若い世代とこども家庭庁によって組織されたプロジェクト「ライフデザインYouth Lab.」が作成したものです。若い世代が主体的に、自らのライフデザインについて考える機会の創出を目指しています。
※「ライフデザインYouth Lab.」について詳しく知りたい方は文末をご覧ください。
Index
「好き」と「得意」、仕事にすべきはどっち?
文理選択の際、好きを基準にするのか得意を基準にするのか、人それぞれだったと思う。自分の選択を振り返ると、私は化学が好きで、もっとやりたいと思った。が、結局、点数がよかった文系科目を選択することで、「得意」を優先した。この理由は、大学に入ることがゴールになっていたからだ。点数が取れなければ、意味がない。この価値観があったからこそ、「得意」を優先したと思う。さて、この選択を、進路でもしなければならない。仕事において、自分の「得意」を仕事にするのか。はたまた「好き」を仕事にするのか。今回は、点数という基準はない。どうやって決めたらいいのか。今回、自分は「好き」を優先しようとしている。
好きだからこそ、続けられるし、楽しく仕事をしたい。好きを仕事にすることは、壁に当たったとき、苦しい。得意なことをした方が、最初は上手くいき、どんどん好きになるのではないか。
様々な意見がある。私たち3人でも考えてみた。共感したり、違いを発見したり、一読してみてほしい。
「得意」派、「好き」派。それぞれの言い分
グループメンバーでどちら派かを話し合ってみた。専攻も大学も出身も様々な私たちがたどりつく結論は、いったいどこなのだろう。A:私は「得意を仕事にしたい」派。みんなは?
B:私は「好き」派かな。得意だけだと続くか不安だし、やりがいを感じたい。
C:私も好き派。好きなことならもっと知りたいって思えるし、自分から動ける気がする。
A:たしかに。でも好きなことを仕事にして、嫌いになるのが怖いんだよね。
B:わかる。だから私は、好きが変わっても大丈夫そうな仕事を探してる。でも「得意」って、上には上がいるって思わない?
A:思う。得意だけを軸にすると、比べて落ち込むことあるよね。
C:好きなら多少しんどくても頑張れそうだけど、一生好きでいられる自信もないなあ。
A:私は趣味と仕事は分けたいタイプ。文系が好きだったけど、得意なのは理系だったし。
C:私も料理好きだけどプロになろうとは思わなかった。好きは趣味で大事にしたいのかも。
A:たとえば医者って、「診察が好き」でなるわけじゃないよね。
C:人の役に立ちたい、とかじゃない?
A:だよね。仕事そのものより、そこから得られる結果が好きってことかも。
B:好きにもいろいろあるよね。やりがいが好きな人もいれば、働き方が好きな人もいる。でもその「好き」を手に入れるには、結局「得意」も必要だったりして、難しいよね。
そもそも「好き」と「得意」の違いを区別できてる?
ここまで「好きか、得意か」という二択で語ってきたけれど、そもそも私たちはその二つを、本当にきれいに区別できているのだろうか。「好きなことは?」「得意なことは?」って聞かれて、即答できる人はどれくらいいるのだろう。たとえば、得意なことは周囲から褒められやすい。 褒められると嬉しいしその経験を重ねるうちに、「あれ、これ好きかも」って思い始めることもある。でもそれって、本当に“その行為”が好きなのだろうか。 それとも、「評価される自分」が好きなだけなのだろうか。
逆に、「好き」だと思っていたことはどうだろう。 もし「へたくそだね」と言われても続けたいだろうか。自分が井の中の蛙だったと知っても、それでも好きでいられるだろうか。
好きだから続けるのか。続けたから好きになるのか。
まさに、鶏が先か卵が先か、のような関係だと思う。
さらに厄介なのは、「好き」が嫌いに変わる瞬間があることだ。義務になったとき、成果を求められすぎたりすると、純粋な楽しさが削られてしんどい感情だけが残ってしまうことも考えられる。
一方で、「得意」もまた、いつのまにかただの作業になる瞬間がある。
こなせるけれど、心は動かない。評価はされるけれど、熱はない。
好きと得意は、対立しているように見えて、実は表裏一体なのかもしれない。好きで続けていれば、やがて得意になることもある。得意だから続けているうちに、いつのまにか愛着が湧くこともある。
そう考えると、「好きか、得意か」という問い自体が、少し単純すぎるのかもしれない。私たちが本当に考えるべきなのは、“何をしているときに、自分は前を向けるのか”なのではないだろうか。
結局、「好き」か「得意」か白黒つけられる答えはなし?
好きでも、うまくいかないことはある。得意でも、楽しくないことはある。だから大事なのは、「どっちが正解か」を探すことよりも、・うまくいかなくても続けたいと思えるか
・評価がなくても向き合いたいと思えるか
・できるようになる過程を楽しめるか
そんな自分の感情に目を向けることなのかもしれない。
文理選択のときは、点数という基準があった。でも進路や仕事には、明確な正解も偏差値もない。だからこそ、「好き」と「得意」のどちらかを選ぶのではなく、“今の自分が納得できる選択かどうか”、それを軸にしてもいいのではないだろうか。
もしかしたら、好きで始めたことが得意になるかもしれないし、得意で続けたことが、いつか好きになるかもしれない。だから、答えは最初から決めなくていい。やってみて、迷って、また選び直せばいい。それくらい柔軟に考えてもいいのかもしれない。
「ライフデザインYouth Lab.」とは?
「ライフデザインYouth Lab.」とは、若い世代自らライフデザインに触れ、様々な情報や事例を知ることで得た気づきを共有・発信するための若い世代によるプロジェクトチームです。この記事を読んで「私にとってのライフデザインって?」と感じたなら、彼らの活動についてもう少しだけ触れてみてください。自分らしい未来を描くきっかけに出会えるかもしれません。
【本記事に関するご注意】
本記事は、大学生が恋愛や結婚など「ライフデザイン」について率直に話し合い、その中で出てきた意見や感情をもとに構成を考え、大学生自身によって執筆されています。そのため、内容には強い言葉や極端に感じられる表現、読み手によっては違和感や不快感を覚える可能性のある記述も含まれています。しかし、それらを過度に編集・修正することはあえて行っていません。話し合いを通して生まれた大学生自身のリアルな言葉を共有することに、この取り組みの意義があると考えています。学生の生の声をできるだけそのまま届けることで、読者の皆さんが自分自身の考えと向き合うきっかけになれば幸いです。
-
学生執筆記事 Vol.16 親とのすれ違い?~いいえ、捉え方の違いです~
- #子育て
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.14 こどもが好きじゃない私って、親になれないのかな
- #子育て
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.13 大学生のあなたへ。そのバイト代、本当に幸せに使えてる?
- #お金
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.12 ドンデコルテの漫才から見る、若者の自己肯定感の上げ方~相対評価を、スワイプスワイプ~
- #ウェルビーイング
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.11 “あなたのため”がしんどかった。大人の話を聞くまでは
- #子育て
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.10 二兎を追う者、二兎を「そこそこ」得る
- #子育て
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.09 もしかして私たち、一軒家至上主義国家の住民!? 無意識に作られる憧れとは
- #住む場所
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.08 コミュニティ恋愛の実態と分析
- #結婚
- #恋愛
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.07 みんなが考える恋愛ってなに?結婚と同じもの、それとも違うもの?
- #結婚
- #恋愛
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.06 SNSは恋愛を幸せにしたのか?現役大学生と考える恋愛のあり方
- #結婚
- #恋愛
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.05 告白されて困っている人必見!あなたの悩みを解決する6つのポイント《診断付き》
- #結婚
- #恋愛
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.04 悲報……彼氏が完全に地蔵化しました。いくら祈っても動かない彼を蘇らせる唯一のお供え物とは?
- #結婚
- #恋愛
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.03 結婚しない自由が前提にある時代の結婚って、“幸せの必須条件”なの?
- #結婚
- #恋愛
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.02 「結婚」はフィクションのように思えてならない
- #結婚
- #恋愛
READ MORE -
学生執筆記事 Vol.01 出会いの「新」王道!?マッチングアプリを考える
- #結婚
- #恋愛
READ MORE