親とのすれ違い?~いいえ、捉え方の違いです~
この記事は大学生を中心とした若い世代とこども家庭庁によって組織されたプロジェクト「ライフデザインYouth Lab.」が作成したものです。若い世代が主体的に、自らのライフデザインについて考える機会の創出を目指しています。
※「ライフデザインYouth Lab.」について詳しく知りたい方は文末をご覧ください。
Index
若者と親の気持ち
大学生とは、今までの親子の関わり方だけでなく、将来の子育てという未来に向けた不安の両方を感じる時期であると思う。かく言う大学2年生の私も、親との関わり方や将来の子育てにモヤモヤを抱えている一人である。将来子育てに漠然とした不安を抱いている方、親との関わり方にモヤモヤとした気持ちを抱いている方にぜひ読んでいただきたい。そして、少しでも心が軽くなることを願う。
こどもを持つ親と大学生である若者にそれぞれ、親のどういうことがこどもに影響を与え、親はどういったことを考えているのかを聞いてみた。すると意外なことを発見した。
「親の一言が子の“世界の基準”を作るから親の価値観によって進学、就職の範囲も限定されてしまう」(大学1年生 女性)
「自分も姉も九州から関西、東京という遠くに進学させてもらったため、こどもも好きなところに行って欲しい」(40代 男性 上記の大学生1年生の母親、中学生のこどもがいる)
「行動原理、関わり、親の何気ない一言で親の顔色をうかがう生活になる」(大学2年生 女性)
「アドバイスするが、決定権をこどもに持たせてこどもの意見を聞くようにしていた」(40代 女性 上記の大学生二年生の母親、高校生、中学生のこどもがいる)
「怒られたこととかや言われて嫌だったことは記憶に残っているが、親の言葉よりも経験の方が良く覚えている」(大学2年生 女性)
「幼少期に条件付きの承認を受けた経験が多いと他人をケアしたという思考の人が多いのでは」(大学3年生 女性)
「つい行動や成果に対して褒めてしまうことが多い。“いい子”であることを無意識的に期待してしまう」(50代 女性 上記の大学生3年生の母親、中学生のこどもがいる)
「善悪や正義などはこっちが正しいよとは言わないようにしている。理由をきちんと聞くようにしているし、どっちが正しいかわからないことは結構あるため」
「幼い時から受験のために塾などにお金を使ってくれたが、一方で恋愛などは受験の邪魔でだめみたいなスタンスを感じた」 (男性 幼いこどもがいる)
親の考えをもって接している一方で、こどもの受け取り方はさまざまであり、親の思っている通りにこどもに伝わっていない可能性が見えてきた。さらに、親の言ったことやスタンスをネガティブに捉えてしまっているのでは…。
ネガティブに捉える流れ
上記のことから親が思いを持って接してくれている。しかし、こどもは別の捉え方をして、どちらかと言えばネガティブに捉えてしまう。このミスマッチはどうして起こるのか? 幾つかのことが考えられるだろうが、ここでは2つ挙げたい。1つめは“幼少期において親がすべてである”ことから起こると考える。 例えば、「ダメって言われたことは絶対的にダメである」また「生活の根源にかかってくる」その結果、親の顔色をうかがう生活になり、自分の人生を悲観的に捉えてしまう。2つめは“こどもが親に期待しすぎており、現実との差がある”ことが考えられる。例えば、周りの親と比較して自分もと思うことや、親をスーパーマンと思っておりできなかったときに「なんで?」という疑問がうまれ、できなかったと悲観的にとらえてしまう。また、「そうでない」と思っていてもうまくいかなかったときに落胆してしまうときも、心のどこかで親に期待していたのかもしれない。
このように、私たちは自分の親がこどもに対する接し方を主に見てきている。そのため、こどものときにされて嫌だなと思っても、それ以外の方法が分からず、同じことをするのではないかという不安を私のような若者は抱くのではないかと思う。
親から自立してみませんか?
最初に述べたように親は、私たちこどもにネガティブに捉えさせようと接している訳ではないことがわかる。むしろ私たちこどもがどうしたら良いように育つか、こういう思考をもって欲しいというポジティブに接していることの方が多いと思う。確かに、親の思い通りにいかなくて機嫌が悪くなり、親の顔色をうかがう生活になっているかもしれない。しかし、見方を変えれば親に頼りっきりであり、期待しすぎている部分があるのかもしれない。それはきっといつまでも親に依存している証拠かもしれない。
「親はどこまで行っても親だ」という人もいる。でも、親も一人の人間である。我々は、普段生活しているなかで人のやさしさに触れ、それを感じることができる。なら、親のやさしさもきっと感じることができるはずだ!そこに違いがあるとすれば、親を一人の人間として見ることができるかだと思う!そして、一人の人間として見るためにも、いつまでも親に依存せず自立することが必要だ!
親を一人の人間として見ることができた時、その人間のポジティブなやさしさを感じることができるようになると私は考える。
今、変わるとき。
私たちこどもは、親の言ったことに対して悲観的にネガティブに捉えてしまっていないだろうか?ずっと悲観的に捉えていても、それもまた人生である。でも、自分の人生少しでも明るくなって楽しいほうが私は良いと思う。いつまでも親や世の中にヘイトを向けるのではなく、どうしたら良くなるのか、自分はどうするべきかを真剣に向き合って欲しい。あくまで、私のような大学生で、ある程度自分でどうにかできるようになった人たちに向けて、“自立”してみようという提案である。
幼いときは、どうしても親が必要である。一口に“自立”と言っても難しいかもしれない。でも、いつまでも親のせいにしたり、あの時これをしなかったからなど他人に責任を押し付けるのはやめよう。幼少期に親との接し方が確立され、現在もそのようなモヤモヤを抱えている人はぜひ、別の見方で前向きに、人の真意として捉えて欲しい。少しでも、前向きに楽しく自分の人生を捉えて欲しい。
「ライフデザインYouth Lab.」とは?
「ライフデザインYouth Lab.」とは、若い世代自らライフデザインに触れ、様々な情報や事例を知ることで得た気づきを共有・発信するための若い世代によるプロジェクトチームです。この記事を読んで「私にとってのライフデザインって?」と感じたなら、彼らの活動についてもう少しだけ触れてみてください。自分らしい未来を描くきっかけに出会えるかもしれません。
【本記事に関するご注意】
本記事は、大学生が恋愛や結婚など「ライフデザイン」について率直に話し合い、その中で出てきた意見や感情をもとに構成を考え、大学生自身によって執筆されています。そのため、内容には強い言葉や極端に感じられる表現、読み手によっては違和感や不快感を覚える可能性のある記述も含まれています。しかし、それらを過度に編集・修正することはあえて行っていません。話し合いを通して生まれた大学生自身のリアルな言葉を共有することに、この取り組みの意義があると考えています。学生の生の声をできるだけそのまま届けることで、読者の皆さんが自分自身の考えと向き合うきっかけになれば幸いです。
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